競輪ファクト|KEIRIN FACT

EXPERIENCE REVIEW

競輪の年間売上はどのくらい?最新データから市場規模を調査

DATA REPORT

競輪の年間売上はどのくらい?最新データから市場規模を調査

競輪の市場規模は近年大きく拡大しています。KEIRIN FACT編集部では、経済産業省と公益財団法人JKAが公開している資料をもとに、競輪の年間車券売上と販売チャネルの変化を調査しました。まず、最新の公表資料から確認できる2024年度の総車券売上額を見てみます。

RESEARCH RESULT
2024年度

公開資料から確認できた競輪の年間売上

2024年度の競輪総車券売上額は1兆3,282億円。前年同期比では11.7%増となっています。

SOURCE
経済産業省「競輪の売上状況(2025年3月時点)」

2024年度の競輪売上は1兆3,282億円

経済産業省が2025年3月時点でまとめた資料によると、2024年度の競輪の合計売上額は1兆3,282億円でした。前年同期比では11.7%増となっています。

同資料では、2025年3月単月の売上も1,224億円となり、前年同月比14.7%増とされています。年間だけでなく月次でも大きな売上規模になっていることが分かります。

01

1兆3,282億円

2024年度の競輪合計売上額

02

+11.7%

2024年度の対前年同期比

03

1,224億円

2025年3月の月次売上

競輪売上はどのように伸びてきた?

競輪は長期的に見ると、現在まで一直線に成長してきたわけではありません。経済産業省によると、公営競技はバブル経済崩壊後に売上減少が続き、競輪も長期間低迷しました。

その後、競輪は2013年度を底として回復へ転じ、2024年度の売上は2013年度と比べて約2.2倍まで拡大しています。近年の伸びは特に大きく、2021年度9,646億円、2022年度1兆908億円と拡大し、2024年度には1兆3,000億円を超える規模となりました。

年度 売上規模
2019年度 6,605億円
2020年度 7,500億円
2021年度 9,646億円
2022年度 1兆908億円
2023年度 約1兆1,893億円
2024年度 1兆3,282億円

※2019~2022年度は経済産業省の中期基本方針資料、2023~2024年度は経済産業省のチャネル別売上資料・2025年3月時点資料をもとに整理。資料間の集計・丸めにより表記に差が生じる場合があります。

売上を押し上げている販売チャネル

近年の競輪を数字から見るうえで重要なのが、車券を「どこで買うか」の変化です。経済産業省のチャネル別資料では、本場や場外発売の比重が低下する一方、インターネットを利用する販売チャネルが大きく伸びています。

販売チャネル 2019年度 2024年度
本場 213億円 134億円
場間場外 1,532億円 1,025億円
専用場外 1,233億円 889億円
CTC 1,584億円 1,494億円
民間サイト 2,042億円 9,658億円
重勝式 29億円 44億円
250競走 39億円

2019年度と2024年度を比べると、本場売上は213億円から134億円へ減少しています。その一方で、民間サイトは2,042億円から9,658億円へ大幅に拡大しました。競輪の売上増加を考えるとき、ネット経由の購入拡大は外せない要素です。

民間サイト経由の売上は9,658億円

2024年度のチャネル別売上では、民間サイト経由が9,658億円となっています。単純計算すると、総売上1兆3,282億円の約73%に相当する規模です。

経済産業省も、2020年度以降に生活様式が変化する中でインターネット投票の売上が拡大したと整理しています。ただし、ネット投票の成長はコロナ禍だけで始まったものではありません。競輪では以前からナイター、ミッドナイト、モーニングといった時間帯の拡大が進められてきました。

数字を見るときの注意

「民間サイト」と「インターネット投票」は資料によって区分や表現が異なります。本記事では経済産業省のチャネル別資料に記載された区分を使用し、異なる区分を一つの数字として合算していません。

グレード別ではFIIの売上が最大

2024年度のグレード別売上を見ると、GP・GI・GIIが1,158億円、GIIIが2,452億円、FIが3,999億円、FIIが5,634億円、250競走が39億円となっています。

グレード 2024年度売上
GP・GI・GII 1,158億円
GIII 2,452億円
FI 3,999億円
FII 5,634億円
250競走 39億円

大きなレースだけが競輪市場を支えているわけではなく、開催数の多いFIIなど日常的な開催も大きな売上を形成していることが数字から確認できます。

なぜ競輪の売上は伸びている?

公開資料からは、売上拡大の背景として複数の変化が読み取れます。特に大きいのは、インターネット経由で車券を購入する環境の拡大です。

公開資料から確認できる主な変化

  • 民間サイトを中心としたネット販売の拡大
  • ミッドナイト競輪など時間帯の拡大
  • モーニング・ナイターを含む商品ラインアップの多様化
  • FIIを含む各グレードでの売上増加

JKAは2021~2025年度の中期基本方針で当初「売上1兆円」を目標としていましたが、これを前倒しで達成しました。2023年の見直しでは2025年度の売上目標を1.25兆円へ引き上げましたが、2024年度の実績はすでにこの水準を上回っています。

KEIRIN FACT SUMMARY

競輪の年間売上を調査した結果

2024年度の競輪売上は1兆3,282億円となり、前年同期比11.7%増でした。2013年度を底に回復してきた競輪市場は、現在では再び1兆円を大きく超える規模になっています。

特に目立つのが販売チャネルの変化です。2024年度は民間サイト経由の売上が9,658億円まで拡大する一方、本場や場外での売上は長期的に減少傾向にあります。競輪市場の拡大は、ネットで車券を購入する形へ重心が移ったことと強く結びついています。

KEIRIN FACTでは今後も、年間売上、ネット投票、競輪選手の賞金、開催制度などについて、公表されている資料と数字をもとに調査していきます。

調査資料

本記事は、経済産業省「競輪の売上状況(2025年3月時点)」「2016年度以降の売上状況|チャネル別・グレード別」、公益財団法人JKAが公開する「競輪に関する資料」「競輪の中期基本方針」などをもとに、KEIRIN FACT編集部が整理しました。

数値は各資料の公表時点のものです。後日修正・更新される場合があります。

最終更新:2026年9月17日