競輪ファクト|KEIRIN FACT

EXPERIENCE REVIEW

競輪は何番車が勝ちやすい?車番別の1着率をデータで調査

競輪の出走表を見ていると、「1番車は勝ちやすいのか」「外の車番は不利なのか」と気になる人もいるでしょう。

そこでKEIRIN FACTでは、公開されている競輪場別の車番データを調査し、車番によって1着率にどのような違いが見られるのかを確認しました。

先に調査結果を見ると、今回確認した複数の競輪場では1番車の1着率が高いケースが目立ちました。

ただし、これは「1番車だから速い」という意味ではありません。競輪では選手の実力、ライン、脚質、番組構成など複数の要素が関係するため、車番の数字だけでレース結果を判断することはできません。

競輪は何番車が勝ちやすい?公開データを調査

今回は、車番別成績を公開している複数の競輪場のデータを確認しました。

比較しやすい例として、直近約3年間の7車立てを集計している競輪場を見ると、次のような結果になっています。

競輪場 1番車 2番車 3番車 4番車 5番車 6番車 7番車
松山 30.6% 15.0% 13.5% 13.8% 13.3% 4.1% 9.6%
取手 21.0% 13.7% 14.6% 15.1% 14.8% 4.5% 16.3%
平塚 26.9% 16.6% 16.3% 13.1% 11.9% 3.2% 12.0%
岸和田 22.6% 16.6% 14.7% 14.7% 14.0% 4.2% 13.1%
久留米 25.3% 16.6% 13.3% 14.8% 12.6% 5.2% 12.2%

※公開されている競輪場別データをKEIRIN FACTが整理。集計期間は競輪場によって若干異なります。将来のレース結果を示すものではありません。

調査した5場ではすべて1番車の1着率が最も高かった

今回比較した松山・取手・平塚・岸和田・久留米では、すべて1番車の1着率が最も高くなっていました。

特に松山では1番車の1着率が30.6%。一方、取手では21.0%となっており、同じ1番車でも競輪場によって差があります。

つまり、「1番車の数字が高い」という傾向だけを見るのではなく、どの競輪場で、どのような条件のレースなのかまで確認する必要があります。

1番車はどの競輪場でも同じように強いわけではない

1番車の1着率を比較すると、競輪場によって数字にかなり違いがあることが分かります。

  • 松山:30.6%
  • 平塚:26.9%
  • 久留米:25.3%
  • 岸和田:22.6%
  • 取手:21.0%

松山と取手では約10ポイントの差があります。

この違いからも、「競輪では1番車を買えばいい」と単純化することはできません。

6番車は1着率が低いデータが目立つ

今回の比較でもう一つ目立ったのが6番車です。

5場の6番車1着率を見ると、3.2%~5.2%の範囲となっており、いずれも他の多くの車番より低い結果でした。

ただし、これも6番という番号そのものが直接レースを不利にしていると断定できるデータではありません。

競輪の車番は選手の実力や番組構成と切り離して考えることができないため、車番別成績には出走する選手やレース条件などの影響も含まれます。

なぜ車番によって1着率に差が出るのか

ここで注意したいのは、競輪の車番と陸上競技などのスタートレーンを同じように考えないことです。

レースではスタート後に選手が隊列を作り、ラインを中心に位置取りや仕掛けが行われます。

そのため、車番だけで最終的な位置取りや展開が決まるわけではありません。

車番別の数字を見るときは、選手の実力やライン構成などが反映された結果として捉える必要があります。

競輪のラインとは?意味・見方・番手の役割を初心者向けに解説 →

車番よりもライン構成を一緒に確認したい

たとえば1番車の過去データが良かったとしても、その選手がどのラインに入り、先頭なのか番手なのかによってレースでの役割は変わります。

特に番手を走る選手は、前の選手の仕掛けを利用しながら最後に差す展開になることがあります。

そのため車番データを見る場合でも、番号だけを見るのではなくライン・並び・選手の役割を合わせて確認した方がレースの構造を理解しやすくなります。

競輪の番手とは?なぜ有利と言われる?役割や見るポイントを解説 →

脚質や決まり手も車番と合わせて確認する

選手がどのような走り方を得意としているのかも重要です。

逃げを得意とする選手と、捲りや差しを得意とする選手では、同じ車番でも想定されるレース展開は異なります。

そのため車番別1着率は、それだけで予想を完成させる数字ではなく、選手データを確認するときの一つの材料として利用するのが適切です。

競輪の脚質とは?逃げ・捲り・差し・追い込みの違いを解説 →

9車立ての8番車・9番車は単純比較しない

車番データを調べる際には、7車立てと9車立てを混在させないことも重要です。

現在の通常開催では7車立てのレースが多い一方、グレードレースなどでは9車立てが行われることがあります。

8番車と9番車は9車立てでなければ存在しないため、1~7番車と同じ母数として単純比較するとデータの意味が変わってしまいます。

実際に長期間の競輪場別データでも、8・9番車については9車立てのみの出走となるため母数が異なることが明記されています。

別の集計期間でも1番車が高い競輪場は確認できる

今回の5場とは別に、より長期間を対象とした公開データも確認しました。

競輪場 集計レース数 1番車勝率
いわき平 約6,915レース 22.8%
玉野 約8,709レース 23.4%
青森 約7,409レース 24.3%
豊橋 約7,128レース 22.1%
武雄 約6,897レース 23.4%

これらの集計でも1番車が車番別勝率の最上位となっています。

集計条件が異なるため先ほどの7車立てデータと数値を直接合算することはできませんが、複数の競輪場・異なる集計期間で1番車の勝率が高い例が確認できました。

KEIRIN FACTの調査結果

今回確認した公開データでは、複数の競輪場で1番車の1着率が他の車番より高い結果が確認できました。

一方で、1番車の1着率そのものには競輪場ごとの差があります。また、6番車の1着率が低い例も目立ちました。

ここから分かるのは「1番車なら勝てる」ということではなく、車番によって過去成績に差が出ているという事実です。

実際のレースを見るときは、車番に加えて、選手の実力、ライン、番手、脚質、直近成績、競輪場の特徴などを確認する必要があります。

車番別1着率はレースを見るための一つのデータとして使おう

車番別1着率を調べると、今回確認した競輪場では1番車の数字が高いケースが目立ちました。

ただし、競輪は車番だけで結果が決まる競技ではありません。

「何番車だから買う」と考えるのではなく、車番別データを一つの材料として、ライン構成や選手の特徴と組み合わせて見ることが大切です。

KEIRIN FACTでは今後も、車番・決まり手・ライン・人気・配当など、競輪に関する公開データを調査していきます。