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競輪は地元選手が有利?地元・遠征選手の3着内率をデータで調査

競輪を見ていると、「地元選手は有利」「地元開催では地元勢をチェックした方がいい」といった話を聞くことがあります。

確かに、普段から走り慣れているバンクであれば、コーナーの感覚や直線の長さ、風の特徴などを把握している可能性があります。

さらに競輪ではラインを組んで走るため、地元選手が複数出場しているレースでは、地元勢の並びがレース展開に影響することも考えられます。

では、実際のレース結果でも地元選手は好成績を残しているのでしょうか。

今回は公開されている競輪のレースデータをもとに、地元選手と非地元選手の3着内率を比較しました。

今回の調査結果
データでは地元選手の3着内率が高い結果に
地元選手
51.5%
VS
非地元選手
41.4%

地元選手が +10.1ポイント

ただし、「地元だから強くなる」と単純に判断できる数字ではありません。
地元開催では有力選手が出場するケースや、開催グレード、ライン構成なども成績に影響します。

競輪の「地元選手」とは?

競輪選手には所属する府県があり、KEIRIN.JPの選手プロフィールでは所属府県やホームバンクなどを確認できます。

たとえば、福島県所属でホームバンクがいわき平競輪場の選手や、埼玉県所属で大宮競輪場をホームバンクとしている選手などがいます。

今回参考にした集計では、「選手の所属府県」と「競輪場の所在府県」が一致する場合を地元選手として分類しています。

そのため、単純に「ホームバンクと完全に同じ競輪場」という意味ではありません。

地元選手と非地元選手の3着内率を比較

2023年5月から2026年9月までのレースデータを集計した調査では、ガールズケイリンを除く85,109レースが対象となっています。

区分 3着内率
地元選手 51.5%
非地元選手 41.4%
差 +10.1ポイント

結果を見ると、地元選手は約2人に1人が3着以内に入っている計算です。

非地元選手の41.4%と比較すると、地元選手の方が10.1ポイント高くなっています。

少なくとも今回の集計では、「地元選手の成績は非地元選手とまったく変わらない」とはいえない結果になっています。

グレード別でも地元選手の3着内率が高い

さらに興味深いのが、開催グレード別に比較しても地元選手の3着内率が上回っている点です。

グレード 地元選手 非地元選手 差
FI 52.3% 42.5% +9.8pt
FII 52.4% 42.7% +9.7pt
GI 40.9% 33.1% +7.8pt
GII 40.8% 33.1% +7.7pt
GIII 46.1% 33.1% +13.0pt

FI・FIIだけでなく、GI・GII・GIIIでも地元選手の3着内率が非地元選手を上回っています。

特に差が大きかったのがGIIIで、地元選手46.1%に対して非地元選手33.1%。差は13.0ポイントでした。

なぜ地元選手は好成績になりやすい?

数字だけを見ると「やはり地元は有利」と考えたくなります。

ただし、この結果だけから「地元で走ること自体が勝率を上げている」と断定することはできません。

走り慣れたバンクである可能性

競輪場はすべて同じ形ではありません。

周長だけでも333m・335m・400m・500mなどがあり、みなし直線の長さやカント、風の影響なども競輪場によって異なります。

普段から練習などで利用しているバンクであれば、その特徴を把握していることがプラスに働く可能性は考えられます。

地元選手同士のライン

競輪は個人の能力だけで決まる競技ではなく、ラインによってレース展開が大きく変化します。

同じ地区や地元勢が複数出場してラインを形成すれば、自力選手が主導権を取り、その後ろの選手にも展開が向くケースがあります。

そのため、「地元選手だから」というより、地元勢がどのようなラインを形成しているかを見ることが重要です。

地元開催には有力選手が出場することもある

もう一つ注意したいのが、選手の実力差です。

今回参考にしたデータでも、地元開催では実力上位の選手が出場している可能性があり、単純な地元効果だけでは説明できないとされています。

つまり、「同じ実力の選手が地元と遠征で走った場合にどの程度差が出るのか」までは、この集計だけでは判断できません。

競輪場によって地元選手の成績差は違う

さらに調査結果を見ると、地元選手と非地元選手の差は競輪場によってかなり違います。

競輪場 地元選手との差 地元出走数
防府 +17.9pt 431
広島 +17.5pt 268
福井 +16.9pt 483
取手 +15.0pt 871
向日町 +14.1pt 388

一方で、地元と非地元の差が比較的小さい競輪場もあります。

競輪場 地元選手との差 地元出走数
松阪 +7.7pt 1,080
伊東温泉 +7.5pt 1,410
松戸 +7.3pt 1,398
久留米 +7.1pt 1,560
川崎 +5.2pt 1,438

この結果からも、「地元選手ならどこの競輪場でも同じように有利」と考えるのは適切ではありません。

地元選手を見るときはラインと競走得点も確認したい

今回のデータでは地元選手の3着内率が高い結果となりましたが、車券を考える際に「地元」という条件だけを見るのは危険です。

特に確認したいのは、競走得点、ライン構成、ライン内での位置、脚質、直近成績です。

たとえば地元選手でも単騎で走るケースと、地元の自力選手を番手で追走するケースでは、レース条件が大きく異なります。

「地元だから買う」のではなく、地元という条件にラインや競走得点などを組み合わせて見る方が、競輪のレース構造を理解しやすくなります。

まとめ|データでは地元選手の3着内率が高かった

今回確認した85,109レースの集計では、地元選手の3着内率は51.5%、非地元選手は41.4%でした。

10.1ポイントの差があり、FI・FII・GI・GII・GIIIの各グレードでも地元選手の数値が上回っています。

一方、この数字には選手自身の実力、開催グレード、斡旋、ライン構成など複数の条件が含まれています。

そのため、今回の結果から「地元で走ればそれだけで有利になる」と断定することはできません。

競輪を見る際は、地元・遠征という情報を一つの材料として、競走得点やライン、脚質、直近成績などと合わせて確認するのがよいでしょう。

最終更新:2026年10月2日