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競輪は決勝になると荒れやすい?予選・準決勝・決勝の人気決着率を調査

競輪では、同じ開催でも予選・準決勝・決勝によって出場する選手やレースの条件が変わります。

「予選は本命で決まりやすい」「決勝は実力者が集まるので荒れやすい」といわれることがありますが、実際のデータではどうなのでしょうか。

今回はミッドナイト競輪の公開集計を使い、予選・準決勝・決勝の3連単1番人気的中率を比較しました。

さらに、3連単1〜5番人気の決着率や、人気選手の3着内率も確認し、レースの段階によって何が変わるのかを調査します。

今回の調査結果
決勝は予選より3連単1番人気で決まりにくい
予選の1番人気的中率
15.4%
VS
決勝の1番人気的中率
7.6%

決勝は予選より7.8ポイント低い

ミッドナイト競輪A級1・2班の7車立て20,646レースを対象とした公開集計。対象期間は2012年1月から2023年12月9日まで。3連単の1番人気の組み合わせが的中した割合を比較しています。

競輪の予選・準決勝・決勝とは?

競輪の開催では、レースの結果に応じて次の段階へ勝ち上がる方式が採用されています。

レース 特徴
予選 勝ち上がりを目指す最初の段階
準決勝 決勝進出を争う段階
決勝 勝ち上がった選手による優勝決定戦

開催方式によってレース名や勝ち上がり条件は異なりますが、決勝には原則として予選や準決勝を勝ち上がった選手が集まります。

そのため、予選と決勝では選手同士の実力差やライン構成が変わる可能性があります。

予選・準決勝・決勝の3連単1番人気的中率を比較

まず、ミッドナイト競輪A級1・2班の7車立て20,646レースを対象とした公開集計から、3連単1番人気の的中率を比較します。

レース 3連単1番人気的中率
予選 15.4%
準決勝 11.6%
決勝 7.6%

最も高かったのは予選の15.4%です。

準決勝では11.6%、決勝では7.6%まで低下しています。

つまり、この集計では予選の3連単1番人気は決勝の約2倍の割合で的中していました。

決勝の方が、人気どおりの着順で決まりにくい結果です。

3連単1〜5番人気で決まる割合も決勝は低い

次に、1番人気だけでなく、3連単の1〜5番人気までに決着が収まった割合を確認します。

レース 1番人気 1〜5番人気の累積決着率
予選 15.4% 42.2%
準決勝 11.6% 34.3%
決勝 7.6% 24.9%

予選では42.2%が3連単1〜5番人気の組み合わせで決まっています。

一方、決勝では24.9%です。

逆に見ると、決勝では75.1%が6番人気以下の組み合わせで決まったことになります。

3連単1番人気だけでなく、上位5通りまで広げても、決勝は予選より人気どおりに決まりにくい傾向が見られます。

3連単1〜25番人気まで広げるとどうなる?

さらに、3連単の1〜25番人気までに決まった割合を比較します。

レース 1〜25番人気の累積決着率 26番人気以下
予選 75.4% 24.6%
準決勝 70.2% 29.8%
決勝 58.4% 41.6%

予選では75.4%が25番人気以内で決着しているのに対して、決勝では58.4%でした。

決勝では41.6%が26番人気以下の組み合わせで決まっています。

人気上位の範囲を広げても、決勝の方が人気薄の組み合わせで決まる割合が高い結果です。

チャレンジ競走でも決勝は人気どおりに決まりにくい?

次に、別のクラスでも同じ傾向が見られるのかを確認します。

ミッドナイト競輪のチャレンジ競走・7車立てを対象とした公開集計では、3連単1番人気の的中率は次のとおりでした。

レース 3連単1番人気的中率
予選 20.3%
準決勝 15.3%
決勝 9.9%

チャレンジ競走でも予選20.3%、準決勝15.3%、決勝9.9%と段階的に低下しています。

A級1・2班とチャレンジ競走では的中率そのものは異なりますが、今回確認した2つの集計では、どちらも決勝の1番人気的中率が最も低くなりました。

1番人気選手の3着内率も決勝で低下する

ここまでは3連単の買い目が人気どおりに的中した割合を見てきました。

では、人気を集めた選手自身の成績はどうでしょうか。

A級1・2班の同じ公開集計では、3連単1番人気の組み合わせで1着に支持された選手の成績もまとめられています。

レース 1着率 2連対率 3連対率
予選 52.4% 73.7% 82.9%
準決勝 50.1% 70.8% 80.7%
決勝 41.7% 60.1% 71.3%

予選では1番人気選手の82.9%が3着以内に入っています。

しかし、決勝では71.3%まで低下しました。

1着率も予選52.4%に対して決勝41.7%です。

つまり決勝では、3連単の人気の組み合わせが決まりにくいだけでなく、人気を集めた選手自身も予選ほど上位に残っていません。

人気選手の成績については、競輪の1番人気選手は車券に絡む?3着内率をデータで調査でも詳しく解説しています。

なぜ決勝は予選より荒れやすいのか?

今回のデータでは決勝の方が人気どおりに決まりにくい結果となりました。

ただし、集計だけでその原因を一つに特定することはできません。

考えられる要因としては、次のようなものがあります。

勝ち上がった選手が集まり、実力差が小さくなる

予選では競走得点や直近成績に大きな差がある組み合わせも見られます。

一方、決勝は勝ち上がった選手同士の対戦になるため、出場選手の実力が接近することがあります。

競走得点の順位だけでなく、上位選手同士の得点差を見ることも重要です。

関連する調査として、競輪の競走得点1位は強い?3着内率と2位との得点差を調査も参考になります。

ライン構成が予選から変わる

競輪ではラインの組み合わせによって、先頭・番手・3番手の役割が変わります。

決勝では同じ地区の選手が複数勝ち上がったり、別々のラインで走っていた選手が連係したりすることがあります。

そのため、予選で好走した選手が決勝でも同じ条件で走れるとは限りません。

ラインの人数については競輪はラインで決まる?3車ラインは有利?人数別の1着率・連対率を徹底調査、ライン内の位置については競輪は番手が有利?先頭・番手・3番手・単騎の成績を調査で詳しく調査しています。

先行争いや仕掛けるタイミングが変わる

自力型の選手が複数勝ち上がった決勝では、先行争いが激しくなることがあります。

反対に、先行選手が少ない組み合わせでは、主導権を握る選手が展開を有利に進める可能性もあります。

逃げ・捲り・差しの違いについては競輪は逃げ・捲り・差しのどれが勝ちやすい?決まり手別の1着率を調査も確認してください。

決勝で人気薄の車券が増えることと、高配当は同じ?

ここで注意したいのは、人気決着率と払戻金額は別の指標だということです。

3連単の26番人気以下で決まったレースが増えたからといって、すべてのレースが万車券になるわけではありません。

実際の配当を比較するには、レース別の3連単払戻金を集計して平均値や中央値、万車券率を調べる必要があります。

今回の記事では、まず人気順位に基づく決着率を比較しています。

人気選手が残っても3連単は外れる

1番人気選手が3着以内に入った場合でも、3連単1番人気が的中するとは限りません。

3連単では、1着・2着・3着の順番まで一致する必要があります。

今回のA級1・2班の決勝では、1番人気選手の3連対率が71.3%ある一方、3連単1番人気の的中率は7.6%でした。

この違いは、選手単位の成績と買い目単位の的中率がまったく別の指標であることを示しています。

車券の人気順位については競輪は何番人気が勝ちやすい?1番人気〜人気薄の結果を調査でも解説しています。

予選・準決勝・決勝を見るときのポイント

今回のデータを踏まえると、レースを比較するときは次の3点を分けて確認すると整理しやすくなります。

  • 人気順位:3連単の上位人気がどの程度支持されているか
  • 選手の実力差:競走得点1位と2位にどの程度の差があるか
  • ライン構成:先頭・番手・単騎など、各選手の位置がどうなっているか

特に決勝では、予選での着順だけでなく、対戦相手とライン構成がどのように変化したのかを確認することが重要です。

まとめ:今回の集計では決勝ほど人気どおりに決まりにくい

ミッドナイト競輪A級1・2班の7車立て20,646レースを対象とした公開集計では、3連単1番人気の的中率は予選15.4%、準決勝11.6%、決勝7.6%でした。

また、3連単1〜5番人気の累積決着率は、予選42.2%に対して決勝24.9%でした。

チャレンジ競走でも同様に、予選より決勝の1番人気的中率が低い結果が確認されています。

このことから、今回調査したミッドナイト競輪では、決勝になるほど人気どおりの着順で決まりにくい傾向が見られました。

ただし、競輪全体のすべてのグレードや開催方式に同じ傾向が当てはまるとは限りません。

予選・準決勝・決勝を比較するときは、人気だけでなく競走得点やライン構成、各選手の脚質なども合わせて確認することが大切です。

最終更新:2026年10月15日