競輪の開催情報を見ていると、「G1」「G2」「G3」「F1」「F2」といった表記を目にします。
競輪を始めたばかりだと、「G1が一番上?」「F1とG3ではどちらが上?」「S級・A級とは何が違うの?」と迷うかもしれません。
これらは、競輪のレースや開催の格を表すグレードです。
競輪では上からGP、G1、G2、G3、F1、F2というグレードがあり、出場する選手や開催の位置づけなどが異なります。
GP → G1 → G2 → G3 → F1 → F2
この記事では、競輪のG1・G2・G3・F1・F2とは何なのか、それぞれの違いやS級・A級との関係を初心者向けに解説します。
競輪のグレードとは?
競輪では、開催されるレースがグレードによって分類されています。
KEIRIN.JPでは、競輪のグレードを次の6段階に分けています。
| グレード | 読み方 | 大まかな位置づけ |
|---|---|---|
| GP | グランプリ | 競輪界最高峰 |
| G1 | ジーワン | 最高クラスのビッグレース |
| G2 | ジーツー | G1に次ぐグレード |
| G3 | ジースリー | 各競輪場の記念開催など |
| F1 | エフワン | S級戦とA級戦などが行われる開催 |
| F2 | エフツー | A級選手を中心とした開催 |
初心者はまず、「GPが頂点で、その下にG1・G2・G3・F1・F2がある」と覚えると分かりやすいでしょう。
一番上はG1ではなくGP
「G1」という名前から、G1が競輪で最も上のグレードだと思う人もいるかもしれません。
しかし、競輪のグレードで頂点に位置するのはGP(グランプリ)です。
その代表が、毎年年末に行われる「KEIRINグランプリ」です。
その年に活躍したトップ選手が出場し、一発勝負で年間のチャンピオンを決めます。
GP > G1 > G2 > G3 > F1 > F2
「G1が一番上」ではなく、その上にGPがあることを覚えておきましょう。
G1とは?
G1は、GPに次ぐ非常に大きなグレードです。
S級の上位選手などが出場し、トップクラスの選手によるレースが行われます。
男子競輪では、日本選手権競輪、オールスター競輪、競輪祭などがG1に格付けされています。
代表的なG1には次のような大会があります。
- 読売新聞社杯 全日本選抜競輪
- 日本選手権競輪
- 高松宮記念杯競輪
- 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
- オールスター競輪
- 朝日新聞社杯 競輪祭
G1は競輪界を代表する大会で、優勝者にはKEIRINグランプリへの出場につながる重要な権利が与えられます。
普段競輪をあまり見ない人でも、G1開催では有名選手を目にする機会が多くなります。
G2とは?
G2は、G1に次ぐ格付けのレースです。
G1・G2は誰でも自由に出場できるわけではなく、選考基準に基づいて選ばれた選手が出場します。
代表的なG2には、次のような大会があります。
- 共同通信社杯競輪
- サマーナイトフェスティバル
- ウィナーズカップ
- ヤンググランプリ
G1ほどではないものの、トップクラスの選手が多数出場する大きなレースです。
初心者は、「G1の次に大きなグレードがG2」と覚えておけばよいでしょう。
G3とは?
G3は、各競輪場の開設などを記念して開催されるレースが中心です。
一般的に「記念競輪」「記念」と呼ばれることもあります。
KEIRIN.JPでは、G3についてオールS級選手による開催で、各競輪場が原則として年1回開催すると説明しています。
基本となる記念開催は4日間で行われます。
G1・G2と比較すると開催される機会が多いため、競輪を継続して見ているとG3を目にする機会も多くなります。
- S級選手による開催
- 各競輪場の記念開催などが中心
- 原則として各競輪場で年1回開催
- 基本となる記念開催は4日制
F1とは?
F1は、G3より下のグレードに位置する開催です。
F1では、S級選手によるレースとA級1班・2班の選手によるレースなどが組み合わされて開催されます。
ここで初心者が注意したいのが、S級選手とA級選手が同じレースを走るわけではないという点です。
ひとつのF1開催の中に「S級のレース」と「A級のレース」がそれぞれ組まれると考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、
- S級予選
- S級準決勝
- S級決勝
- A級予選
- A級準決勝
- A級決勝
といったように、クラスごとに勝ち上がっていきます。
F2とは?
F2は、A級選手を中心に行われる開催です。
KEIRIN.JPでは「各地のA級限定競輪」と説明されており、A級選手によって行われます。
また、年間を通して開催数が多いグレードでもあります。
F2ではA級1・2班戦のほか、A級3班の選手によるチャレンジレースなどを見る機会があります。
新人選手が上のクラスを目指して戦っている姿を見ることができるのもF2の特徴です。
G1・G2・G3・F1・F2の違いを一覧で比較
それぞれの違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| グレード | 主な特徴 | 主な出場クラス |
|---|---|---|
| GP | 競輪界最高峰 | その年を代表するトップ選手 |
| G1 | 最高クラスのビッグレース | S級上位選手など |
| G2 | G1に次ぐビッグレース | 選考された上位選手など |
| G3 | 記念開催など | S級 |
| F1 | S級戦+A級戦など | S級・A級1、2班 |
| F2 | A級中心の開催 | A級 |
グレードが上がるほど、上位クラスの選手が集まる大きな開催になっていくと考えると理解しやすくなります。
「グレード」と「級班」は別のもの
初心者が特に間違えやすいのが、G1・G2などの「グレード」と、S級・A級などの「級班」です。
この2つは別のものです。
| 項目 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| グレード | 開催・レースの格 | GP・G1・G2・G3・F1・F2 |
| 級班 | 選手のランク | S級S班・S級1班・S級2班・A級1班など |
たとえば「F1」は選手のランクではありません。
F1というグレードの開催の中で、S級選手のレースやA級選手のレースが行われます。
反対に「S級1班」はレースのグレードではなく、その選手が所属している級班です。
G1・G2・G3・F1・F2=開催のグレード
S級・A級=選手の級班
S級S班・S級1班・S級2班・A級1班など、選手のランクについては、競輪の級班とは?S級・A級の違いと選手ランクの仕組みを解説で詳しく紹介しています。
F1なのにS級選手が出るのはなぜ?
「S級は上位なのに、なぜF1に出場するの?」と疑問に思うかもしれません。
これは、選手の級班と開催グレードが別の仕組みだからです。
F1はS級シリーズが行われる開催で、S級選手が出走します。
同じ開催ではA級1・2班のレースも行われますが、S級とA級は別々のレースに出走します。
つまり、
「S級選手=G1・G2・G3しか走らない」わけではありません。
S級選手はF1にも出場します。
G3とF1は何が違う?
競輪を見始めると、G3とF1の違いも気になるところです。
大きな違いのひとつが開催の構成です。
G3はS級選手による開催が基本となります。
一方のF1では、S級レースとA級1・2班のレースなどが同じ開催の中で行われます。
| G3 | F1 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | F1より上位 | G3の下 |
| 主な構成 | S級 | S級戦+A級戦など |
| 代表例 | 各競輪場の記念開催など | S級シリーズ |
F1とF2は何が違う?
F1とF2では、出場する選手のクラスに大きな違いがあります。
F1ではS級レースが行われますが、F2はA級選手を中心とした開催です。
| F1 | F2 | |
|---|---|---|
| S級レース | あり | 基本的になし |
| A級レース | あり | あり |
| 基本的な特徴 | S級シリーズ | A級限定競輪 |
開催情報でF1・F2という表記を見たときは、「どのクラスの選手が走る開催なのか」を考えると違いを理解しやすくなります。
グレードによって開催日数も違う?
競輪は、すべての開催が同じ日数で行われるわけではありません。
F1・F2では3日制の開催が多く、G3では4日制の記念競輪などがあります。また、G1では大会によってさらに長い日程で行われることもあります。
開催日数や初日・2日目・最終日の違いについては、競輪は何日間開催される?初日・2日目・最終日の違いを初心者向けに解説で詳しく解説しています。
グレードが高ければ予想しやすいとは限らない
グレードの高いレースには実績のある選手が多く出場します。
しかし、グレードが高いからといってレース結果が分かりやすくなるわけではありません。
G1などではトップクラスの選手同士が対戦するため、実力のある選手が複数そろいます。
一方、F1やF2でもライン構成や選手の調子によってレース展開は大きく変わります。
そのため、グレードだけで着順を判断するのではなく、
- 級班
- 競走得点
- ライン
- 脚質・決まり手
- 勝率・連対率
- 直近成績
などを出走表で確認することが大切です。
初心者はグレードをどう見ればいい?
最初から各大会名や出場条件をすべて覚える必要はありません。
まずは次の順番を覚えておけば、開催情報を見たときにレースの位置づけを把握しやすくなります。
GP → G1 → G2 → G3 → F1 → F2
さらに、
- GP=競輪界の頂点
- G1=最高クラスのビッグレース
- G2=G1に次ぐ大きなレース
- G3=記念開催など
- F1=S級戦+A級戦など
- F2=A級中心
という大まかな特徴を覚えておけば十分です。
グレードによって予選から決勝までの勝ち上がり方も異なるため、競輪の予選・準決勝・決勝とは?勝ち上がりの仕組みを初心者向けに解説もあわせて確認すると、開催全体の流れを理解しやすくなります。
グレードと出走表を一緒に確認する
競輪を見るときは、開催グレードを確認したあとに出走表を見ると、レースの位置づけを理解しやすくなります。
たとえばG3ならS級選手による開催なので、その中で競走得点やライン、直近成績を比較します。
F1の場合は、まずそのレースがS級戦なのかA級戦なのかを確認し、そのうえで出走選手を比較します。
F2の場合も同様に、A級1・2班戦なのかチャレンジレースなのかなどを確認すると、出走表の数字を読みやすくなります。
開催グレード → レースのクラス → 級班 → 競走得点 → ライン → 直近成績
級班・競走得点・ライン・脚質など、出走表に掲載されている項目の読み方については、競輪の出走表の見方 初心者が最初に確認したい項目をわかりやすく解説でまとめています。
まとめ G1・G2・G3・F1・F2は開催の格を表す
競輪のG1・G2・G3・F1・F2は、開催やレースの位置づけを理解するためのグレードです。
さらにその上には、競輪界最高峰のGPがあります。
- GP=競輪界最高峰
- G1=最高クラスのビッグレース
- G2=G1に次ぐグレード
- G3=記念開催など
- F1=S級戦とA級戦などを行う開催
- F2=A級選手を中心とした開催
そして、初心者が特に覚えておきたいのが、「グレード」と「級班」は別物という点です。
G1・G2・G3・F1・F2は開催のグレード、S級・A級は選手の級班を表します。
まずグレードで開催の位置づけを確認し、そのあと出走表で級班・競走得点・ラインなどを見るようにすると、競輪のレース構成を理解しやすくなります。
最終更新:2026年10月2日